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ドイツ旅行記⑨

 昼食はリューベックのレストランで食事をしたが、その時私はリューベック名物である「ロートシュポン」という名の赤ワインを注文した。ロートは赤、シュポンは木樽という意味からきている。その由来は、ハンザ同盟の頃、船でフランスのボルドーに塩を運んだ帰りに、空の木樽にボルドーの赤ワインを詰めて持ち帰ったところ、リューベックのワインセラーで熟成させた赤ワインはフランス本国のものより美味しくなっていた。ナポレオンがリューベックを占領した時に、このワインを飲み大変気に入ったといわれている。そう言われて飲んでみると、確かに熟成されたワインのような感じがした。昼食後私たちは、シュヴェリーンへと向かった。距離は71㎞、所要時間は1時間30分の行程である。

  「ロートシュポン」という名の赤ワイン
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シュヴェリーンは、7つの湖の町と呼ばれるように、たくさんの湖に囲まれた町で、旧東ドイツ領であった。起源はスラヴ人の居留地でザクセン人が征服し、1160年にハインリヒ獅子公から自治権を与えられた。中世から近代にかけてメクレンブルク・シュヴェリーン公領の都であった。私たちがこの町で見学したのはシュヴェリーン城だけである。

   シュヴェリーン城 
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 この城は、1857年にフランス・ロワール地方のシャンポール城をモデルとして建てられたといわれている。また、北のノイシュバンシュタイン城と呼ばれるようにきれいな城であった。私たちは、現地ガイドのベアナー(ドイツ人の女性)さんの案内で城を見学した。内部は、この城の主人であったメクレンブルク大公フリードリヒ・フランツ2世の玉座の間や大公妃の部屋、ギャラリーなどを見学したが、私にとってあまり興味をひくものはなかった。
城の見学の後、私たちはベルリンへと向かった。距離は212㎞、所要時間は3時間の行程である。バスはドイツの高速道路アウトバーンを快調に走った。ベルリン到着後、私たちはドイツ最後の記念すべき夕食を食べたが、それは何と中華料理であった。しかもその料理はあまり美味しくなかった。私はドイツ料理に満足していたのになぜドイツに来て中華料理を食べなければならないのかよくわからなかった。
by YAMATAKE1949 | 2011-08-15 10:02 | 旅行記