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第30回世界史講座のまとめ①(アンシャン・レジーム)

第30回世界史講座は、12月8日(土)午後2時より「フランス革命」をテーマにおこなわれました。受講者は7名でした。
1 アンシャン・レジーム
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
1)フランス革命前の社会
 革命前のフランスはアンシャン・レジームとよばれる絶対王政の社会であった。第一身分の聖職者と第二身分の貴族が特権身分であり、人口の2%を占め、免税の特権や貢租の徴税権や国家の重要な官職を独占した。第三身分の平民の大多数は農民で、農民は人口の80%以上を占め、地主などの富農もいたが、多数は小作農であった。都市には、豊かな商工業者もいたが、職人や労働者、失業者など貧困な者が多かった。また、革命前のフランスでは地方ごとに異なる言語や度量衡、法体系などがつかわれていた。
2)革命思想の流入
 18世紀のフランスには、三権分立を唱えたモンテスキューや『社会契約論』を書いたルソーなどによって啓蒙思想が普及し、自由や平等の権利が主張されるようになった。また、1776年におこったアメリカ合衆国の独立革命も旧制度に苦しむフランスの人々に大きな刺激を与えた。
by YAMATAKE1949 | 2012-12-16 08:57 | 世界史講座