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第35回世界史講座のまとめ②(産業革命以後の貿易)

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(東京書籍「新選世界史」より)
3)産業革命以後の貿易
 18~19世紀の産業革命は、アジアとヨーロッパの関係を逆転させた。産業革命や市民革命で近代化を成功させたイギリスやフランスなどのヨーロッパ諸国は、軍事技術で優位に立ち、アジア諸国の政治的分裂に乗じて植民地とし、工業製品の販売市場、農産物や工業原料の供給地として、世界大の資本主義体制に組み込んでいった。
2 東インド会社の独占と抗争
 イギリス、オランダ、フランスは、17世紀にはいると、いぶれも自国の東インド会社に対して、アジア地域での外交や軍事を含む独占的な貿易の特許を与え、互いに争った。オランダは、香料の産地であるモルッカ諸島やバタヴィア、台湾、平戸に商館を建設し、優位に立った。17世紀後半になると香料に代わりインド産の綿織物やカリブ産の砂糖の需要が高まり、七年戦争の時に、植民地で戦ってフランスをやぶったイギリスは、これらの地域での支配権を確立した。
by YAMATAKE1949 | 2013-03-25 10:50 | 世界史講座