第35回世界史講座のまとめ③(アジアの三角貿易)
3 アジアの三角貿易
18~19世紀にイギリスは、海外の植民地と本国を結びつけた、たくみな分業体制をつくりあげた。インド産の綿布は軽くてあざやかな着色で人気をはくしていたが、イギリスはこれを自国で工業化し、アフリカ、中東、さらにインドに輸出した。このためインドは、綿布よりも原料の綿花をイギリスに供給することになった。イギリスは中国から紅茶や絹を輸入したが、その赤字をうめるために、インドでアヘンを栽培させ、これを中国に輸出した。このような三角貿易によって、イギリスは多大な利益をあげた。