中央ヨーロッパ旅行記21(オーストリア 美術史博物館)
私たち夫婦は市内散策のあと美術史博物館に入った。私たちが訪れたときには暗くなっており、博物館はライトアップもされていなかったので写真を撮らなかった。美術史博物館の写真は「旅名人ブックス ウィーン」よりスキャンさせてもらった。
美術史博物館は自然史博物館と対になるものとして建てられ、1891年に開館した。パリのルーヴル、マドリードのプラドと並ぶヨーロッパ三大美術館の一つである。特にオランダ、フランドル、ドイツ、イタリア、スペインの絵画が充実している。
特にブリューゲルのコレクションでは世界一を誇っている。農民の生活を描いた『農家の婚礼』『子供の遊び』がある。
さらに有名な『バベルの塔』や一番人気のある『雪景色の中の狩人たち』が展示されている。
その他にはドイツ人デューラーの『ヴェネチアの若い婦人』、オランダで活躍したフェルメールの『画家とモデル』などは有名である。
イタリアの巨匠ラファエロの『草原の聖母』、同じくイタリアのアルチンポルドの『夏』、スペインのベラスケスの『青いドレスのマルガリータ王女』がある。ところが、いくら探してもベラスケスの『青いドレスのマルガリータ王女』という作品が見つからない。そこで係の人に英語で聞いてみたが、残念ながらその作品は他所に貸し出されているということであった。
美術館を出ると午後7時を過ぎており、私たちは夕食を食べたあとトラム(路面電車)でホテルに帰った。