第54回世界史講座のまとめ②(ベトナム戦争と東南アジア・アメリカ)

5 ベトナム戦争と東南アジア・アメリカ
1) ベトナム戦争
 インドシナ戦争後のベトナムでは、アメリカに援助された南ベトナム政府の独裁政治に対抗して、1960年に南ベトナム解放民族戦線がゲリラ戦を始めた。東南アジアにおける社会主義圏拡大を恐れたアメリカ大統領ジョンソンは、1965年から本格的に介入し、北ベトナムへの北爆と南への地上軍を投入したが、これをベトナム戦争と呼ぶ。アメリカは韓国など同盟軍を加えて50万人の兵士と大量の兵器を投入したが、北ベトナムも解放戦線ともに、ソ連、中国の援助を受けて対抗した。さらに世界各地でベトナム反戦運動が広がった。内外から批判されたアメリカは、1973年のパリ平和会談により撤退し、1975年にはサイゴン(現ホーチミン市)が陥落してベトナム戦争は終結した。1976年に南北は統一されて、ベトナム社会主義共和国が成立した。
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
2) 東南アジア諸国連合
 1965年、インドネシアでは軍部のクーデターにより、親共産党路線のスカルノが失脚した。また、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールはベトナム戦争の危機感から1967年に東南アジア諸国連合(ASEAN)を結成した。
 講座参加者から、ベトナム戦争の危機感とは何ですかといういい質問が出された。ここでいう危機感とは社会主義化の意味であり、当初のASEANは反社会主義的な側面を持っていたが、現在はベトナムもASEANに加盟している。
3)アメリカの公民権運動
 アメリカは、経済的に「豊かな社会」と自負してきたが、1950年代半ばから黒人の人種差別撤廃などをめざす気運がもりあがり、キング牧師らを中心とした公民権運動が起こり、各地で暴動が起こった。1963年にケネディ大統領が暗殺されるなど社会不安が広がるなか、1964年に公民権法が成立した。また、ベトナム反戦運動も盛り上がった。
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
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by YAMATAKE1949 | 2014-04-28 09:31 | 世界史講座 | Comments(0)