フランス旅行記④ (シャルトル③)
大聖堂で最も目をひくのが左右の巨大な尖塔であり、この2本の尖塔が違った形をしていることに誰でも気がつく。対照的な二つの尖塔は、右が1140年以来立ち続ける105mの質素な角錐のロマネスク様式の尖塔で、左が113mの高さで古い角錐の塔を越える16世紀初頭の後期ゴシック・フランボワイアン様式の尖塔である。
上の彫刻は12~13世紀頃に作成されたもので、これらの人物像はかつてはフランスの王族と考えられたが、現在ではユダヤの王や王妃、旧約聖書の預言者であると考えられている。
大聖堂には付属学校が置かれていたが、990年にここで教鞭とるために当時ヨーロッパで著名な学者であったフュルベールが赴任してきた。
フュルベールのおかげでシャルトルは教育の街として名声が高まった。また大聖堂付属学校は、1215年にパリ大学が創設されるまでの200年にわたり、ヨーロッパで最も学識高い教育機関として君臨することになった。
大聖堂を見学した後、私たちは古いシャルトルの街を散策した。