人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)

 私たちは1階から2階の美術工芸の部屋へと向かった。
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_9143127.jpg
(1階の天井)
ルーヴル美術館の窓からガラスのピラミッドが見えた。
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_92019.jpg
(ガラスのピラミッド)
 美術工芸の部屋には宝石品がたくさん陳列されていた。
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_9183678.jpg
(美術工芸の部屋の天井)
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_9241067.jpg
(赤色縞瑠璃の水差し)
 「ルイ14世は情熱的な愛好家として、≪ジェム≫とも呼ばれた硬石の古代壺のみごとな蒐集品を持っていた。瑠璃、赤色縞瑠璃、碧玉、ラピスラズリ、アメジスト、水晶が、異様な形状の金銀細工台座にはめ込まれていた。ピエール・ドラバールはこの技術の巨匠の一人で、色のついた石の周りで極彩色釉薬(うわぐすり)がきらきら輝く幻想的装飾(ドラゴンなど)への審美眼を主張した。この水差しは、1861年以来アポロンのギャラリーで展示されている。」と書かれている。「赤色縞瑠璃の水差し」とはこの写真の一番奥に見えるものである。
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_941427.jpg
(王冠)
 次に「絵画」の部屋へと向かった。ガイドが最初に案内してくれたのは、ドメニコ・ギルランダイオの「老人と少年』であった。
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_9463641.jpg
(『老人と少年』)
 「心を動かすこのタブロー(絵画)のモデルは、メディチ銀行重役であったフランチェスコ・サッセッティとその孫と思われる。病気で顔が崩れた年老いた男とその腕の中に縮こまっている子供との間に交わされる視線が、やさしい雰囲気を作りだしている。この老いと子供時代の対比は、寓意としても読み取れる。後景の曲がりくねった道が、人生の道を想起している。」と書いてあるが、ガイドも同じような解説をしていた。ガイドがなぜこの作品を私たちに真っ先に見せたのかよくわからないが、彼がこの作品を高く評価していることは間違いない。この作品の横にラファエロの『聖母子と幼児聖ヨハネ』通称『美しき女庭師』が置かれていた。
フランス旅行記22 (ルーヴル美術館②)_a0226578_100467.jpg
(『聖母子像』
 「ラファエロが描いたすべての聖母マリア像の中で、最も有名な作品の一つ。作者がフィレンツェで活動した1504年~1508年、ミケランジェロとレオナルド・ダ・ヴィンチの芸術に触れ、彼の様式が絶頂を迎えた時のものである。ピラミッド型構図の完璧なバランス、形の丸み、物腰と表情の穏やかさが、澄んだ風景と調和している。この作品は、その絶頂期におけるルネッサンス古典主義の模範である。」と書かれてある。ところが、ガイドはこの作品についてほとんど解説してくれなかったし、またこの作品を鑑賞している人もほとんどいなかった。この作品は世界史の授業でも出てくる有名なものであり、またラファエロといえば、ダヴィンチやミケランジェロと並ぶルネッサンス三大巨匠の一人である。時代によって作品や人物の評価が大きく変わるものであることを実感した。
 
by YAMATAKE1949 | 2014-06-29 10:12 | 旅行記