第1回 日本史講座のまとめ②(旧石器時代の文化と社会)

2 旧石器時代の文化と社会
1) 世界史の3区分
 世界史の時代区分としては、石器時代・青銅器時代・鉄器時代と区分されており、石器時代はさらに打製石器を道具にした旧石器と、磨製石器を使った新石器時代に区分される。しかし日本史に青銅器時代はない。なぜ日本史に青銅器時代がないのかと質問したが、参加者からの正解はなかった。答えは、日本には青銅器と鉄器が同時に大陸から入ってきたので、実用的に優れている鉄器が主流となり、青銅器は祭祀用に使用されたが、時代を画する道具とはならなかったからである。
2) 更新世の自然環境と人類
 旧石器時代には寒冷な氷期と温暖な間氷期が繰り返された。氷期は現在よりも平均気温が7~8度低く、海面が現在よりも100mほど下がっていた。そのため、日本列島はアジア大陸と陸続きで、人々はシベリアや中国方面からナウマンゾウやマンモス・オオツノジカなどの大型動物を求めて、移り住んだものと考えられている。
 長野県の野尻湖では、5~3万年前の動物の化石骨などが発見され、発掘が行われているが、この発掘には一般市民が多数参加している。
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(三省堂「日本史B」より)
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(東京書籍「図説日本史」より)
3) 旧石器時代の生活
 人々は血縁で結びついたおよそ20~30人前後の小集団を作って、河川近くの丘陵や段丘の上に簡単な屋根をかけたテント式住居や洞穴に住み、移動しながら生活していた。人々は、大型動物などの狩猟と木の実やイモなどの植物採集を生業としていた。
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(三省堂「日本史B」より)
4) 石器の種類と変遷
 この時代に使われていた打製石器は打撃用の握斧など狩猟具が多かった。後期旧石器時代になると、獲物の切断や槍などに使われたナイフ形石器や投げ槍の先にはめ込んで使う先端の鋭い尖頭器など、用途に応じて石器を使い分けるようになった。また、後期旧石器時代の終わり頃には、小型の石刃を槍先の両側にはめ込んで組み合わせて使う細石器なども作り出された。
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(東京書籍「図説日本史」より)
 
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by YAMATAKE1949 | 2014-07-29 10:32 | 日本史講座 | Comments(0)