14~16世紀の東アジア(明代中国を中心に)をどう教えるか⑤

(資料⑧)
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
(B)
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
問 資料⑧「朝貢交易圏の発達」で大きな役割を果たした王国名は何か。また、当時の時代にどのような役割を果たしていたのか。
(解説) 
琉球王国は、明との朝貢貿易に加えて、東南アジア諸地域とさかんに交易を行い、中国・日本・朝鮮を結ぶ結節点として栄え、琉球人自ら海外交易活動を担った。
【課題】
① 「14~16世紀の東アジア・南アジア(明代中国を中心に)」というテーマであったが、南アジアについてはよくわからないのでここでは省いた。東南アジアの歴史はまとめて教えた方がわかりやすいのではないか。また、多くの教科書では14~16世紀と区切らないで、明・新時代をまとめてあつかっているが、その方が教えやすいのではないか。なぜ14~16世紀として分けたのか、その意図を教えてほしい。
② 朝鮮の歴史を「ハングル」と「亀甲船」の資料を使って教えたがこれでいいのか。朝鮮史もまた通史として教えた方がわかりやすいのではないか。
③ 琉球の歴史をもっと詳しく教えるべきなのか。このように見てくるといくら時間があっても足りないが、何時間ぐらいかけて教えるべきなのか議論してほしい。
【質疑・討論】
 討論は報告者の出した課題①を中心に進められた。明と清王朝には違いがある。明は漢民族の王朝であるが、清を単なる中国王朝と見るのではなく、モンゴル、チベット、ウイグルなどを含むハイブリッド的な王朝と見るべきだ。また、世界史をグローバルに見ていく必要がある。明・清時代と通史的に見るのではなく、「明と東南アジア」、「清と東南アジア」というようにその時代をグローバルに見ていくことが大切である。これに対し中国史、朝鮮史、東南アジア史と通史として教えた方が生徒にはわかりやすいのではないか。朝鮮史や東南アジア史が中国史の付け足しになってしまっている。また、研究者としてはグローバルに見ることが正しいとしても、生徒の理解を考えると難しいという問題がある。しかし、通史の羅列が生徒の世界史嫌いをもたらしたという意見も出された。その他、「朝鮮を中心とした東アジア史」、「琉球を中心とした東アジア史」など多くの課題が出されるなど、議論は盛り上がった。 以上
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by YAMATAKE1949 | 2014-08-07 09:42 | 授業実践 | Comments(0)