日本史講座11月フィールドワーク「飛鳥の遺跡をを訪ねて」③
資料によると、飛鳥寺の西門を出て西に100mほど歩くと蘇我入鹿首塚(そがのいるかくびづか)があると書いてある。確かにそのあたりに五輪塔があったが、そこには何の表示もなかったので、近くの農家の人に確かめてみると間違いなかった。他の遺跡などには必ず表示されているのになぜここには表示がないのか不思議である。
この五輪塔は、大化の改新のとき、飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや)で中大兄皇子らに暗殺された蘇我入鹿の首がここまで飛んできたとか、襲ってきた首を供養するためにそこに埋めたともいわれている。五輪塔自体は鎌倉時代または南北朝時代に建立されたものである。塔の高さは149mの花崗岩製で、笠の形の火輪の部分が大きく、軒に厚みがあるのが特徴であると資料に書かれている。
ここから私たちは次の目的地である甘樫丘(あまかしのおか)に向かった。資料によると、この丘は標高148mで東西数百m、南北1kmほど広がる丘陵であると書かれている。私たちは丘の北側にある展望台へと階段で登った。
ここで昼食休憩をとったが、展望台から見える景色は最高に美しく、ここで食べたおにぎりは本当においしかった。