ポーランド旅行記②(トルン①)
(観光1日目)
翌日の早朝、私たち夫婦は朝食前にホテルの周辺を散歩したが、思ったほど寒くはなかった。午前8時に全員集合し、バスでトルンへと向かった。ホテルからトルンへは約260㎞、所要時間は約3時間30分である。
トルンへは予定通り午前11時30分頃に到着し、世界遺産となっているトルンの町を散策した。トルンという町は、13世紀にドイツ騎士団によって拓かれた町である。ドイツ騎士団というのは、1190年の第3回十字軍の際に設立されたもので、13世紀にはドイツの北東、バルト海地方の異教徒改宗事業に乗り出し、同時に東方植民運動の中心となってこの町にも開拓を進めたのである。この町は14~15世紀には商業都市として発展を遂げた。トルンは地動説を唱えたポーランドの天文学者であるコペルニクスが生まれた町としても有名である。この町の側を流れているのがヴィスワ川で、この川の全長は1047㎞もあり、ポーランドで最も長い川である。この川はポーランド南部の山脈を水源とし、クラクフやワルシャワなどの町を通ってトルンへと流れ、北のバルト海へと注ぐポーランドにとって最も重要な川である。
トルンの町の散策は現地ガイドがつかず、添乗員さんの案内で町を散策した。
私たちはドイツ騎士団城跡を見学し旧市街を散策したが、道路には町のシンボルが描かれていた。
旧市庁舎の前には地動説をとなえたコペルニクス像があった。