ポーランド旅行記④(トルン③ 旧市庁舎の塔)
さて、旧市庁舎は午前中に添乗員さんの案内で散策していたので直ぐに見つけることができた。
旧市庁舎の塔に登るには、2人分の料金で22ズローチ、1人分では日本円で約400円かかった。ポーランドの物価を考えると少し高い気がした。螺旋階段をぐるぐる回ってやっと塔の頂上にたどり着いたが、塔から見えるトルンの町の景色は素晴らしく、疲れも吹っ飛んだ。
ヨーロッパの町は、観光地としての旧市街と多くの住民が暮らしている新市街とをはっきりと分けており、古い街並みがみごとに残されている。残念ながら日本の町には、このような区別がほとんどない。日本が誇る千年の都である京都であっても、新旧の建物が混然としている。
塔の見学を終えて再び螺旋階段を降りてきたが、その時私の足はがくがくとしていた。日頃スポーツジムで足を鍛えていると自負していたが、まだまだ鍛え方が足りないと実感した。その後、私たち夫婦はお土産として町の名物で、ポーランド語で「ピエルニク」という名前のジンジャークッキーを買いに行った。このクッキーはショパンのお気に入りでもあり、彼がトルンを訪れた際に、大量にワルシャワへ郵送したといわれている。このクッキーを売っている専門店を添乗員さんが案内してくれていたので、直ぐに見つけることができた。ピエルニクを英語でジンジャークッキーというが、それはジンジャーつまり、生姜入りクッキーのことである。