イタリア旅行記3 (アルベロベッロ②)
10月12日の午前7時から私たち夫婦はアルベロベッロの散策に出かけた。前日は日が暮れて写真撮影ができなかったアイアピッコラ地区を再び訪れたが、朝日に輝くトゥルッリはとても美しかった。
アルベロベッロはイタリアの「かかと」にあたるプーリア地方のバーリ県にある小さな町である。
「陽子さんの店」で購入した「イタリアのかかと(アルベロベッロを拠点としたプーリア地方の歩き方)」という本によると、この町はアンドレア・マテオ伯爵が新しい領地に「森の女神・アルボルベッリ(ラテン語で美しい木の意味)」と名付け入植させたことに始まる。1600年頃には200人ほどの人口が住み着いていた。やがてこの地は1797年にナポリ王により、自由な独立した市であることが宣言され、翌年の市長選挙によって新しい自治体「アルベロベッロ」という名前が与えられた。「アルボルベッリ」がなまったものとされている。
トゥルロについては、「その語源であるソロスは、ギリシャ語で「円形の」「ドーム状の建物」といった意味を持つ。このように、建物の分野において、古代ギリシャ文化が地中海沿岸、イタリア南部に広く影響を及ぼしていたことは明らかである。トゥルロ建築の工程で石を一つ一つ積み重ねて球面状に屋根を造り上げていく工法は、墳墓のそれと酷似している。」と「イタリアのかかと」は述べている。
私たち夫婦は、アイアピッコラ地区から町の中心となる聖メディチコズマエダミアーノ教会へと向かったが、その途中に「地方博物館」があった。
しばらく歩いているとこの町の大きな案内板が目についた。
さらに歩いていると町の清掃車を見たが、もう日本では見かけない小型の三輪トラックであった。
いよいよ教会に到着したが、この教会は1885年にネオクラッシック様式で建立されたもので、守護聖人聖コズマと聖ダミアーノがまつられている。
私たちは教会を撮影した後、昨日も訪れた高台へと向かった。高台から見たこの町の景色はとても美しかった。
美しい景色を見た後、私たち夫婦はホテルに戻った。