ブルガリア・ルーマニア旅行記14 (ブカレスト①)
10月14日(金)午前9時30分に私たちはバスでブカレストの市内観光へと出かけた。
私はホテルでドルからルーマニアの貨幣に両替したが、1レウ(複数形がレイで単数はレウ)は約30円ほどであった。
1レウの肖像画はルーマニアの歴史学者であるニコラエ・イオルガ(1871~1940)である。
5レイの肖像画はルーマニアの20世紀の音楽家で最高のヴァイオリン演奏家であったジョルジュ・エネスク(1881~1955)である。
10レイの肖像画はルーマニアの19世紀の大画家であったニコラエ・グリゴレスク(1838~1907)である。
私たちが最初に訪れたのは革命広場である。
1989年に起こった東欧革命はここルーマニアにも波及し、当時の独裁者であったチャウシェスク大統領が12月に民衆の反発にあって、共産党本部の屋上からヘリコブターで逃亡し、ついに逮捕、処刑されるという革命の舞台となった広場である。
このモニュメントは1989年の12月にチャウシェスク政権と救国戦線との間で市街戦が起こり、1200人が亡くなったが、その犠牲者を追悼するための慰霊碑である。モニュメントの上部に赤く塗られているのは血をあらわしていると、現地ガイドのイレーナさんが教えてくれた。
この屋上からチャウシェスクはヘリコブターで逃亡した。
1989年12月21日にチャウシェスクが最後の演説をしたバルコニーが見える。現在この建物は中央官庁として利用されている。建物の前に置かれているモニュメントのやせた人物はコミュニスト(共産党員)で過去を木は未来をあらわしているとイレーナさんが教えてくれた。
革命広場の周りには有名な建物が建っている。
カルロス1世はルーマニア公国の王であり、ルーマニア初代国王(在位1881~1914) でもある。家柄は南ドイツの名門ホーエンツォレルン家出身であり、ルーマニア国民に愛されている。