第62回日本史講座まとめ③(社会と人間の学問研究)

2 社会と人間の学問研究
1)人文・社会科学
 民主主義的な思想の浸透は、人格や文化を重んじる個人主義的な学問や思想をはぐくんだ。
 歴史学の分野では津田左右吉(そうきち)が日本古代史の実証的研究を通じて『古事記』・『日本書紀』の記述が史実ではなく、皇室の支配の由来を示すための創作であることを説いた。
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(東京法令「日本史のアーカイブ」より)
  民俗学では、柳田国男が民間伝承・風俗習慣・行事などの研究によって庶民の生活史を明らかにした。
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(東京法令「日本史のアーカイブ」より)
  また、哲学が大いに流行し、西田幾多郎(きたろう)が『善の研究』などを発表し、仏教とヨーロッパ哲学を統一する独自の哲学を生み出し知識人の間に大きな影響を与えた。
 マルクス主義の影響が人文・社会科学各分野にあらわれはじめたこともこの時代の特色であった。とくに、1920年代にはいって、経済学・歴史学・哲学などではその影響を強くうけた。自由主義経済学者河上肇がマルクス主義経済学者として成長し、民本主義理論家大山郁夫が無産政党運動に活躍したのも、こうした風潮のなかにおいてであった。
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(東京書籍「図説日本史」より)
2)自然科学
 自然科学では、理化学研究所・伝染病研究所・などの研究機関が充実されたこともあって、北里柴三郎のペスト菌の発見や鈴木梅太郎の脚気(かっけ)の原因究明、野口英世の黄熱病の研究など、世界的水準の業績が生まれるようになった。
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(東京書籍「図説日本史」より)
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(東京書籍「図説日本史」より)

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by YAMATAKE1949 | 2017-07-01 09:37 | 日本史講座 | Comments(2)
Commented by T.kajinami at 2017-07-04 11:45 x
時間ができたら、日本文学を読みふけってみたい気がしますね。
来週8日は、太極拳の用事で欠席をさせて下さい。梶並
Commented by YAMATAKE1949 at 2017-07-05 22:27
私もまだ読んでいない日本文学を読みたいですね。
7月8日の日本史講座は、いよいよ「近代から現代へ」という章に入っていきますが、不参加とは残念です。7月22日(土)も日本史講座をおこなう予定ですので、その時にはご参加ください。