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 第48回世界史講座は、1月25日(土)午後2時より受講者5名でおこなわれました。
7 ヴェルサイユ体制の崩壊
1) ミュンヘン会談
 ヒトラーは、1938年にオーストリアを併合し、さらにドイツ人が多く住むチェコスロヴァキアのズデーテン地方の併合に乗りだし、割譲を要求した。 
 イギリスは、戦争をさけるとともに、反共産主義のドイツやイタリアが反ソ連にむかうことも期待して、宥和政策をとった。そして1938年、イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの4か国はミュンヘン会談を開き、ヒトラーの要求を容認した。
 ところで、オーストリアもドイツと同じく第一次大戦で敗れ、屈辱的な条約を結びヴェルサイユ体制には不満を持っていた。そして、同じドイツ語を話し、同じゲルマン民族であるオーストリアにとって、反ヴェルサイユ体制を唱え、ゲルマンの優秀性を主張するナチスを受け入れる人達が多かった。しかし、オーストリアの貴族で海軍の将校であったトラップ男爵は、ナチスを嫌ってオーストリアを脱出する。これを題材としたミュージカルが「サウンドオブミュージック」で、丁度、講座のあった日の朝日新聞に日本人の好きなミュージカルのランキングが載っており、「サウンドオブミュージック」がナンバーワンとなっていた。今の生徒は「サウンドオブミュージック」を知らないので、私の授業では簡単にストーリーを説明し、オーストリアの国の花である「エーデルワイス」の唄を披露する。ところで、私も最近知ったことであるが、この映画に出てくる「エーデルワイス」の歌は、オーストリアに古くから有る歌だと思っていたが、映画のために作られたものである。
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(帝国書院「タペストリー」より)
2)ヴェルサイユ体制の崩壊
 1939年、ヒトラーはミュンヘン会談の取り決めをやぶってチェコスロヴァキアを解体し、ベーメンを保護領とし、スロヴァキアを保護国とした。ここにヴェルサイユ体制は崩壊した。
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
 この続きは、私が海外旅行から帰ってから書きますのでしばらくお待ち下さい。
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6 スペイン内戦
1) 人民戦線内閣
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
 ヨーロッパ各地にファシズムが台頭するにつれて、反ファシズムの運動が広がった。コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、第7回大会で、反ファシズム統一戦線の結成を訴えた。これをうけてフランスでは、1936年に社会党や共産党が連携して人民戦線内閣をつくった。
2) スペイン内戦
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
 同年、スペインでも人民戦線内閣が成立した。しかし、教会や地主、資本家が支持するフランコ将軍が反乱をおこし、内戦となった。人戦線側にはソ連が援助をおくり、また欧米の社会主義者や知識人が国民義勇軍を組織して参加した。一方、ドイツやイタリアはフランコ側を支持し、イギリスやフランスはスペインの共産化を恐れて不干渉政策をとった。1939年、内戦はフランコ側が勝利し、独裁的な支配体制をきずいた。
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(帝国書院「タペストリー」より)
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(帝国書院「タペストリー」より)
 キャパの「くずれおちる兵士」については、最近のNHKの番組でノンフィクション作家の沢木耕太郎氏が取りあげていた。沢木氏によると、この作品はキャパが撮った写真ではなく、また、この兵士は銃で撃たれて倒れたのではないということがわかった。キャパが撮影に行った日には、まだ戦闘が始まっておらず、兵士は訓練の途中で滑って転んだところを撮ったものである。さらに、この写真はキャパのカメラで撮られたものではなく、彼の親しい女性カメラマンが撮ったものであるということがわかった。
 次回の第48回世界史講座は、1月25日(土)の午後2時より、「ヴェルサイユ体制の崩壊」「日本の軍国主義と満州事変」「日中戦争」「第二次世界大戦のはじまり」をテーマにおこないます。
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5 ファシズムの台頭
  イタリアのファシスト党やドイツのナチスなどは、議会政党や政党の指導者を無能と非難し、暴力的な方法で一党独裁をしいた。軍需産業の振興などで経済危機をのりきって大衆の支持をえる一方、自国や自民族の優位を主張して国外に軍を進め、市場の拡大をはかろうとした。このような政治運動はファシズムと呼ばれている。日本も、1930年代からしだいにファシズムに類似した体制をとるようになった。
  ドイツは1933年に軍備平等権を主張して国際連盟を脱退し、イタリアは1936年にエチオピアを武力で併合し、翌37年に連盟を脱退した。日本も満州国の建国をきっかけとして、1933年に連盟を脱退しており、日独伊3国はしだいに結束をつよめていった。
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
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(東京法令「日本史のアーカイブ」より)
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4 ナチス政権の登場
1)ナチスの成立
 世界恐慌は、独自の経済ブロックをもたないドイツやイタリア、日本に大きな打撃を与えた。ドイツは、アメリカ資本の導入によって経済を復興していたので、恐慌の影響は大きく、失業者は急増して資本主義への不信も高まり、共産党の勢力が拡大した。こうしたなかで、ヒトラーのひきいるナチス(国民社会主義ドイツ労働者党)が、ヴェルサイユ条約の破棄、反共産主義、反ユダヤ主義、をかかげて、中産階層や農民の支持を集め、急速に勢力をました。
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
2)ヒトラー内閣の成立
 1932年の総選挙でナチスは第一党となり、共産党の進出をおそれる保守派の産業界に支持され、1933年、ヒトラー内閣が成立した。ヒトラーは、国会議事堂放火事件をきっかけに共産党を非合法化し、政府が立法権を持つ全権委任法を成立させて、ナチスの一党独裁体制を確立した。ヒトラーは、公共事業や軍事産業の活性化によって失業者を減少させたが、秘密警察(ゲシュタポ)を組織して、ナチスに反対する者を弾圧するとともに、ユダヤ人やロマ(ジプシー)らを徹底して迫害し、強制収容所に収容した。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
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(東京書籍「新選世界史B」より)
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 みなさまあけましておめでとうございます。
 第47回世界史講座は、1月11日(土)午後2時より受講者7名でおこなわれました。
3 スターリン体制下のソ連
1)ネップ(新経済政策) 
 ロシアでは革命後の内戦もおさまり、1921年、レーニンは戦時共産主義と呼ばれるきびしい統制経済にかわって、自由市場経済を一部認めるなどの新経済政策(ネップ)への政策転換をはかって、経済の復興をめざした。その結果、1920年代のなかばには生産力が大戦前の水準まで回復した。また、この間、旧ロシア帝国内のウクライナ・白ロシア(現在のベラルーシー)・ザカフカース(現在のアゼルバイジャン・アルメニア・グルジア)にもソヴィエト共和国が樹立され、1922年にこの4カ国で構成されるソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立した。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
2)スターリンの独裁
 1924年にレーニンが死去したあと、スターリンは政敵を追放して権力をにぎった。
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
 スターリンは、1928年には一国社会主義にたって第一次五カ年計画を開始し、工業の近代化と農業の集団化をめざした。世界恐慌の影響が少なかったソ連は急速に工業化し、1930年代には工業生産で世界第2位の地位に達した。この政策は農業や国民生活を犠牲にして重工業の発展を優先するものであった。スターリンは、1936年になると、スターリン憲法(ソ連邦社会主義憲法)を制定して独裁体制を確立した。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
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(東京書籍「新選世界史B」より)
T 上の地図を見せて、①イベリア半島にはどのような国があったのか。②このような国はどのようにして生まれていったのか。③現在はどのような国があるかを質問する。そして、イベリア半島では王権が強く、カトリックの熱心な国であったことが、後の大航海時代の覇者となれたことを理解させる。
T 上の地図で神聖ローマ帝国と書いてある地域は、現在のどこの国にあたるかを答えさせる。また、なぜこの地域では王権による統一が困難であったのかを考えさせる。
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
T 上の地図でイタリア半島にはどのような勢力があったかを答えさせる。また、なぜイタリアも統一国家が生まれなかったのかを考えさせる。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
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5 西ヨーロッパの諸国
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(東京書籍「新選世界史B」より)      
T 教科書の上の地図を見せて、フランス西部にイギリス領があることを指摘し、現在との違いに気づかせる。
  また、マグナ・カルタや二院制議会の成立がなぜ成立していったのかを考えさせる。
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「ジャンヌ・ダルク(1412-31) 神の声を聞いたと主張する少女ジャンヌが出現すると、フランス王の軍隊は勇気をとりもどし、イギリス軍をやぶった。今日からみると不思議な現象だが、中世人の宗教感覚は現代人の感覚とはちがっていた。」(東京書籍「新選世界史B」より)
T 教科書のジャンヌ・ダルクをみせて、①彼女が活躍した戦争は何か。②この戦争はどことどこが戦ったのか。③何をめぐって戦ったのか。④彼女は戦いで敗れて捕虜になったが、宗教裁判でなぜ魔女として処刑されなければならなかったのかを考えさせる。
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