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光り輝く島スリランカ⑥

●独立への道●
 100年にもおよぶイギリス植民地支配のなかで、スリランカ民族運動の中心となったのは、仏教の僧侶や知識人であった。1912年には、民族主義者による鉄道のストライキがおこなわれ、ついに、1919年に自治権の獲得を目的とするセイロン国民会議が開設された。第二次世界大戦が始まると、イギリスは日本との対抗上、戦後のスリランカの自治を条件に、イギリスへの協力を求めてきた。その結果、1946年には、スリランカ人によって制定された憲法がイギリス人によって承認され、翌年、イギリス連邦の一国としての地位が与えられた。これによって、スリランカは一応の独立を達成したのである。独立後、選挙民の大多数はD・S・セーナーナーヤカの率いる統一国民党を支持した。そして、ついに1948年2月4日、スリランカは完全な独立国家になりセーナーナーヤカが初代首相に選ばれたのである。
 参考文献(ロジャース・メアリ・M,吉野美那子訳『スリランカ』国土社、1994年、野口忠司監修、日本スリランカ友の会編『スリランカ』三修社、1995年)
(「輝く島スリランカ」の文章は、『シリーズ知っておきたい インド・南アジア』(歴史教育者協議会編集 青木書店 1997年)に私が書かせてもらったもので、写真は2005年に夫婦でスリランカ旅行をしたときの写真です。)
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コロンボのバンダーラナーヤカ記念国際会議場
by YAMATAKE1949 | 2011-10-17 10:09 | その他