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第22回世界史講のまとめ①(大航海時代)

 第22回世界史講座は、7月14日(土)の午後2時より「大航海時代」「ルネサンス」をテーマとしておこなわれました。受講者は7名でした。
 第8章 ヨーロッパの拡大と大西洋世界
  Ⅰ 大航海時代
1 ポルトガル人の活動
 「大航海時代」は、15世紀前半、ポルトガルのエンリケ航海王子のアフリカ西岸の探検からはじまった。そして、ついに1488年、バルトロメウ・ディアスにより喜望峰に到達し、1498年には、ヴァスコ・ダ・ガマによりインド西岸のカリカットに到達した。
 ポルトガルは、船団を組織してムスリムの商人を駆逐しアジア貿易を独占していった。16世紀の初頭にはインドのゴア、ペルシア湾のホルムズなどインド洋の通商ルートの重要拠点をうばい、マラッカ王国を滅ぼし、香料諸島と呼ばれるモルッカ諸島を獲得した。16世紀半ばには明王朝からマカオの居住権を獲得し、1543年、種子島に漂着し、日本との貿易を開始した
 1500年。ポルトガル船団が南アメリカ中部に漂着し、ブラジルと名づけられ、19世紀初めまでポルトガルの植民地になった。

2 アメリカ大陸の「発見」と世界周航
 1492年、ジェノヴァ出身のコロンブスは、地球は丸いと説く地理学者のトスカネリの説を信じて大西洋を西に進めばアジアに到達できると考えた。彼はスペインの女王イサベルの援助でカリブ海のサン・サルバドル島に到達したが、彼はこの地を「インディアス」と信じたが、数年後、フィレンツェ出身のアメリゴ・ヴェスプッチは、ここがヨーロッパ人にとって未知の土地であることに気づき、彼の名にちなんでアメリカと呼ばれるようになった。
 1519年、ポルトガル出身のマゼランは、スペイン王の援助で出発し、南アメリカ南端のマゼラン海峡を通過して太平洋を横断して1521年、フィリピンに到達した。彼はここで、現地のラプラプ王に殺されたが、部下が1522年にスペインにもどり、世界周航に成功した。これで地球球体説が証明された。
 ポルトガルとスペインはトルデシリャス条約で勢力範囲を定めていたので、スペインの活動の中心は中南米におかれた。
by YAMATAKE1949 | 2012-07-15 10:13 | 世界史講座