ミケランジェロ(自由都市フィレンツェの芸術家)⑧
【4】
ミケランジェロはフィレンツェの共和政を守るために何をしたのか
( 資料2)
ミケランジェロは、単に共和政のための芸術家として仕事をしたばかりではなく、その軍事的防衛にも直接貢献した。彼は実際、各市民に祖国の防衛参加を要請する知的道義に従い、市の要塞の仕事にたずさわった。1528年秋、自由意志から彼は要塞の専門家として従事することを決心した。無報酬で、しかも情熱を込めてである。1529年1月、ミケランジェロは「軍事九人委員会」(要塞評議会)の一員となる。1529年4月、彼は「フィレンツェ市要塞建設監督兼総司令部」という称号で「戦争十人委員会」(戦争最高評議会)の司令官に任命された。ミケランジェロは、熱意と情熱を込めて任務にあたったようである。フィレンツェの要塞と城門のために一連の遠大な計画を作成した。(シャルル・ド・トルナイ著『ミケランジェロ』)