第33回世界史講座のまとめ①(ドイツの統一)

第33回世界史講座は、2月9日(土)2時より、「ドイツとイタリアの統一」「ハプスブルク帝国の危機」「東方問題とロシア」をテーマにおこなわれました。若い女性の藤原さんが新たに参加され、受講者は8名でした。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
1 ドイツとイタリアの統一
1)ドイツの統一
 多数の国にわかれていたドイツは、19世紀になるとナショナリズムがさかんとなり、1834年には経済的な統一のためのドイツ関税同盟が結成されていた。しかし、オーストリアを統一ドイツの中心にする大ドイツ主義か、プロイセンを中心とする小ドイツ主義かという対立があった。パリで二月革命がおきると、ドイツでも三月革命がおこり、全ドイツの代表が集まったフランクフルト国民議会では、知識人などの自由主義者たちがプロイセン王を統一ドイツの皇帝にしようとした。王は自由主義をきらって、これを拒否し、国民議会の主導によるドイツの統一は失敗した。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
 1862年にプロイセンの首相となったビスマルクは「鉄血政策」によって統一をめざし、1866年に普墺戦争でオーストリアをやぶり、プロイセンを中心とする北ドイツ連邦を成立させた。ついで、ドイツ統一を妨害しようとしたフランスとの間で1870年に普仏戦争をおこし、ナポレオン3世を捕虜にし、フランス東北部のアルザス・ロレーヌを占領した。
 以前、日本の小学校の国語の教科書にはフランス人作家ドーデの「最後の授業」が載っていた。それはプロイセンの占領下に置かれたアルザスの小学校での最後のフランス語の授業をあつかったものである。その中に「一つの国民が奴隷となっても、その国民が自分の言語を持っている限りは牢獄の鍵を持っているのと同じだ・・・」という文章があり、国語教育の重要さを表現していた。しかし、アルザスの住民が日常話しているのはドイツ系の言語であるということから、最近の国語の教科書では、「最後の授業」は載せていない。
 普仏戦争にやぶれたフランスでは、屈辱的な条約に反発したパリの民衆が立ち上がり、最も民主的な自治組織である「パリ・コミューン」がパリに生まれたが、ドイツ軍の支援を受けた臨時政府に鎮圧された。
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(東京法令「世界史のミュージアム」より)
 プロイセン国王ヴィルヘルム1世はヴェルサイユ宮殿で、新しい連邦国家、ドイツ帝国の皇帝に即位し、ドイツ帝国が完成した。
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世界史講座の様子
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by YAMATAKE1949 | 2013-02-11 12:25 | 世界史講座 | Comments(0)