イスラエル旅行記⑮(鶏鳴教会)

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(鶏鳴教会にかかっていた看板)
 ダビデの墓を見学した後、私たちは歩いて鶏鳴教会へと向かった。教会には鶏の絵の看板があり、英語で「聖ピーター教会」と書かれていた。ピーターとはペテロのことである。
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(鶏鳴教会)
 鶏鳴教会は、シオンの丘の東斜面に建っているモダンな教会で、ユダヤ教の祭司カヤパの屋敷跡だといわれている。ゲッセマネの園で捕らえられたイエスはこの屋敷に連行され、地下の牢獄に留置されて最後の夜を過ごした場所である。
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(鶏鳴教会の扉)
 教会の扉にはイエスがペテロに話している絵が描かれているが、その内容は新約聖書によると次のような会話である。「今夜あなた方は皆わたしにつまずこう。」ペテロは答えて彼にいう、「たとえ皆があなたにつまずいてもわたしは決してつまずきますまい。」と。イエスは彼にいわれる、「本当にいう、今夜にわとりが鳴く前に、三たびあなたはわたしを知らないといおう。」と。この絵のイエスには光輪が描かれているが、ペテロには描かれていない。
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(逮捕、連行されるイエス)
 ユダの裏切りで逮捕、連行されたイエスに対して弟子たちは逃げていったが、ペテロはカヤパの屋敷までついていった。しかし、召使いたちに「あなたもイエスといっしょにいました」と問われるとそれを三たび否定してしまう。そのとき鶏が鳴いたので、ペテロはイエスの言葉を思い出し、さめざめと泣くのである。鶏鳴教会の名前の由来はここからきている。
 
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(鶏鳴教会にある石段)
 現存している石段は、19世紀に発掘され、約2000年前のものであることが確認されている。つまりイエスが連行されたときの石段である可能性が高いのである。
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(鶏鳴教会内部の聖ペテロの壁画)
 イエスはカヤパの屋敷からこの石段を通ってローマ総督ピラトのところに連れて行かれ、十字架刑に処せられる。ペテロは復活したイエスに会い、弟子たちのリーダーとして伝道活動をおこなうのである。ペテロはローマ皇帝ネロの迫害を受け、逆さ十字架刑にかけられて殉教したといわれている。カトリック教会では、ペトロを初代の教皇と見なし聖ペテロと呼んでいる。鶏鳴教会内にある聖ペテロの壁画には、光輪が描かれている。
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(エルサレムの光のお祭り)
 鶏鳴教会見学後、私たちはホテルで夕食をとった。その後、私は「ダビデの塔での音と光のショー」というオプショナル・ツアーに参加した。その日は、「ライト 2013 イン エルサレム」というお祭りをやっており、お祭りを見学後、ダビデの塔へと向かった。「音と光のショー」は残念ながら写真撮影は認められていなかった。しかも、ショーはわずか30分ほどで終わってしまい、6000円というツアー料金は高すぎると思った。
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by YAMATAKE1949 | 2013-07-01 11:15 | 旅行記(海外) | Comments(2)
Commented by f-nobu at 2013-07-01 19:04 x
精神文化の源流を旅してこられた、先生は感慨も格別でしょうね
すばらしい、旅行記をありがとう。
Commented by YAMATAKE1949 at 2013-07-02 09:01
コメントありがとうございます。今回の旅行は歴史的に重要な所が多く、本当に勉強になりました。また、「旅行記」を書くことによってさらに理解が深まりました。