生活文化の世界史(コーヒーの世界史②)

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(中公新書「コーヒーが廻り世界史が廻る」より)
 コーヒー起源伝説はすべてイスラムの僧侶伝説であり、一定の宗派を指定している。すべてスーフィーと呼ばれるイスラム神秘主義の僧侶である。百科事典によるとスーフィートは、「 イスラムの神秘家。羊毛(スーフ)の粗衣をまとったのでこの名があるという。8世紀後半からスンナ派の律法主義・形式主義に対する反動として出現し、敬虔な信仰生活を重視して、神との合一を目ざした。」とある。
③ 最近の研究では、コーヒーの原産地は東アフリカのエチオピア付近だといわれている。(実際に現地には野生のコーヒーの木が生えている。)
2) コーヒー名の由来
 以前、ネスカフェのコマーシャルでコーヒーの名称はコーヒーの樹が最初に発見された場所の名前、エチオピアのカッファ(Kaffa)から由来していると紹介していた。しかしそれは誤りで、実際にはアラビヤ語のqahwa(ワインと言う意味)からきている。14世紀にヨーロッパに紹介された当時は「アラビヤのワイン」として認知されていた。
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
3)コーヒーの広がり
 イスラムの修行僧によって飲まれていたコーヒーは、やがてオスマン・トルコ帝国の時代に一般に広がり、16世紀には首都イスタンブールには600余りの「コーヒーの家」(カーヴェハーネ)があった。アラビヤ世界で「コーヒーの家」が広がった理由は、イスラムでは酒が禁止されており、社交の場として「コーヒーの家」が利用されたのである。
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(第一学習社「最新世界史図表」より)
 コーヒーを飲む習慣はたちまちのうちにアラビア、ペルシア、トルコのイスラム世界をはるかに越えて、南アジア、そして東南アジアに広がる。「コーヒーの家」もまた、アラビヤ世界に広まると同時にヨーロッパに普及し始めている、1652年にはロンドン、1666年にはアムステルダム、1671年にはパリ、ウイーン1683年と、それぞれの都市でできた最初のカフェが記録されている。需要の増大に対して、コーヒーの唯一の供給源はイエメンだけである。ここは世界市場に独占を誇った。コーヒーは高値を呼び、幸福なアラビアの楽園時代である。
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by YAMATAKE1949 | 2013-09-05 08:53 | 授業実践 | Comments(2)
Commented by あきこ at 2013-10-18 15:54 x
昔のカフェは、コーヒー1杯幾ら位だったのですか?
Commented by YAMATAKE1949 at 2013-10-19 08:26
コーヒー一杯の値段がいくらかはわからないけれど、たぶん今よりもだいぶ高かったと思いますよ。