世界史演習⑧(朝鮮史5)
2) 武人政権の成立
11世紀、契丹人(モンゴル系)が遼を建国し朝鮮半島に侵入してきたが、高麗軍によって撃退された。さらに、12世紀には、女真人(ツングース系)が金を建国して朝鮮半島を脅かした。高麗は鴨緑江から東海岸まで千里の長城を築いた。また、この頃各地で農民反乱が起こるというなかで、12世紀末には崔氏一族が政権を握り、武人政権が成立した。
3) モンゴルの朝鮮侵略(1231~1273)
13世紀初め、ジンギスカンはモンゴルを統一し、中国東北地方から南部にまで勢力を伸ばした。1231年、フビライは大軍を率いて朝鮮半島に侵入してきた。高麗側では、三別抄と呼ばれる特殊部隊が活躍したが、崔氏政権が倒れ、モンゴルとの和議が成立した。
4) 高麗文化
新羅に引き続き、高麗においても仏教が隆盛し、寺院は特権的大土地所有者となった。また、仏教の経典の編纂などから印刷技術が発達し、高麗『大蔵経』六千余巻は有名である。また、世界最古の金属活字がつくられた。さらに、宋の青磁の影響を受けた高麗青磁は、世界最高の芸術品として知られている。