世界史演習⑨(朝鮮史6)

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(ハンリム出版社「韓国の歴史」より)
5 李氏朝鮮時代
1) 李朝の成立
 中国では元の末期に紅巾の乱が起こり、高麗に2度も侵入してきた。これを撃退したのが高麗の将軍李成桂であった。また、朝鮮半島の西南海岸に倭寇が出没したが、これを撃退したのも李成桂であった。
 1368年、明を建国した朱元璋は元を攻略し、彼らをモンゴル地方に追い払って中国の中央部を回復した。この頃、高麗王朝では、親元派と親明派が対立したが、親明派の李成桂は高麗王朝を倒して、1392年に李氏朝鮮を建国した。
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(ハンリム出版社「韓国の歴史」より)
2) 李朝の社会制度
 李朝時代の社会身分は、両班(ヤンパン)、中人、常民、賎民の四つの階層で構成された。両班とは、文官職の東班と武官職の西班を合わせた呼称で、学問武芸を学び科挙に合格して官職につく支配階級のことである。両班は、科挙に合格して官吏になると、国家から土地や俸禄をもらうほかに種々の特権を教授した。
 一方、技術職や中央と地方の実務行政を担当する人を中人といい、主に農業に従事し軍務と納税の義務を負う人を常人といった。そして、社会の最下層に属する賎民は、公私の奴婢が大部分を占め、そのほかに役者、芸人、巫女や屠殺人などであった。
 李朝時代の家族制度は家長を中心とする大家族制度であった。儒教的家族精神にもとづいた家長の権限は絶対的なもので、家族を代表かつ統率し先祖の祭祀を行う権利・義務を持っていた。従って、孝の精神にもとづく儒教的礼儀と道徳は、国王に対する忠誠の原理でもあった。
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by YAMATAKE1949 | 2013-09-25 09:25 | 授業実践 | Comments(0)