ウクライナ・モルドバ旅行記⑰(モルドバ⑤)
正教会はギリシア正教会から始まり、東ヨーロッパの国々に普及していった。ロシア正教会、ウクライナ正教会、モルドバ正教会などと呼ばれるが、教義は全く同じである。ただ各国によって独自の聖人が加えられるということである。
この教会は1903年に建設されたが戦争で破壊され、1993年に再建されたものだから新しい教会である。
教会の内部にはたくさんのイコン(聖像)があった。
イコンには、ローマ帝国時代のコンスタンティヌス帝と皇后が聖人として描かれていた。彼は313年のミラノ勅令によって、ローマ帝国ではじめてキリスト教を公認した皇帝である。
教会の外には十字架に架けられたイエスを真ん中に、左にはマリア、右にはペテロの像が置かれていた。このイエス、マリア、ペテロの配置は、ウクライナの教会のイコンでもよく見られた形式である。
外には懐かしい井戸があり、女性がこの井戸水で手を洗おうとしてポンプを押したが水がなかなか出てこない、そこで私たちの添乗員さんが何回も押してみたがやはりだめだった。現地の人がやってみるとやっと水が出てきた。
教会見学後、私たちはこの村の民家でモルドバの伝統料理をいただいた。
昼食後、近くに住んでいる村の娘たちによって歌声を披露してくれた。そこにはかわいい男の子も入っていたが恥ずかしそうにしていた。
歌声の後は娘たちによる伝統的なダンスを踊ってくれた。
最後には、私たちも娘さんたちと一緒になって踊ることになった。