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イタリア旅行記24 (フィレンツェ④)

 私たちはウフィッツィ美術館での鑑賞を終えて、ヴェッキオ橋へと向かった。橋は大勢の観光客でごった返していた。
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(ヴェッキオ橋の人混み)
 前にも書いたように、ヴェッキオ橋には貴金属や宝石店が軒を並べていた。
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(貴金属や宝石店が並ぶヴェッキオ橋)
 橋の上では操り人形などの大道芸人がいた。
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(橋の上での操り人形)
 ヴェッキオ橋からアルノ川とフィレンツェの町がきれいに見えた。
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(アルノ川とフィレンツェの町)
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(アルノ川とフィレンツェの町)
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(アルノ川とフィレンツェの町)
 私たちはヴェッキオ橋から再びシニョーリア広場に来た。前にも触れたが、この広場はフィレンツェにとって最も重要な場所であった。そして広場にはたくさんの彫刻が並んでいおり、ネプチューンの噴水もある。
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(ネプチューンの噴水)
 この彫刻は1575年にバルトロメオ・アンマナーティによって作られた作品である。また、コジモ1世の乗馬像もある。
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(コジモ1世の乗馬像)
 この彫刻は1594年にジャンボローニャによって作られた作品である。しかしこの広場で最も重要な作品は、ミケランジェロのダビデ像であろう。
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(ダビデ像)
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(ダビデ像)
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(ダビデ像)
 ダヴィデとは旧約聖書に出てくるイスラエルの王となった人物である。彼はベツレヘム村に住む羊飼いの少年であったが、ペリシテ人の巨人ゴリアを石投げで倒し、イスラエルを救ったという伝説が残されている。ミケランジェロがフィレンツェ市民からこの作品を依頼されたのは、フィレンツェを追放されたメディチ家が、教皇などと手を結んでフィレンツェへの侵略を推し進めようとしており、それを市民の力で阻止していた時期であった。つまりこの作品は、フィレンツェ共和政の自由と独立を守った記念として造られたものであり、市庁舎前に置かれたのである。市民は高さ5,4mの巨大な大理石像を見たとき、これを室内に入れようとした。それはあまりに素晴らしい作品であったので、雨ざらしにするのを避けたかったからである。しかし、ミケランジェロはそれに反対した。なぜなら、この像はフィレンツェ共和政の自由と独立の精神を象徴するものであり、常に市民の目に触れる場所に置きたかったからである。だから今もダビデ像はここに置かれている。ただし現在、本物はアカデミア美術館に置かれておりこの像はレプリカである。
 シニョーリア広場にはこのほかにもたくさんの彫刻が置かれていた。
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(メデューサの頭を掲げるペルセウス)
 この彫刻はギリシア神話の英雄を扱ったベンヴェヌート・チェッリーニの作品である。
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(サビニの女たちの略奪)
 この彫刻は古代ローマの伝説の挿話を扱ったジャンボローニャの作品である。
 私たちはシニョーリア広場を後にして、レストランへと向かった。夕食はトスカーナ風ステーキであった。夕食後ホテルに戻ったが、明日はいよいよ私がこの旅行で最も期待していたヴェネチィアで、明日が楽しみだ。
by YAMATAKE1949 | 2015-11-24 09:59 | 旅行記