ベネルクス3国旅行記10 (ブルージュ⑤)

 私たち夫婦は鐘楼の塔から降りて聖母教会へと向かった。聖母教会は別名をノートル・ダム教会と呼ばれている。フランス語で「われらの貴婦人」と言う意味で聖母マリアのことである。マリアに捧げられた司教座聖堂や教会,修道会などにこの名が付けられている。私がここで購入したガイドブック『ブルージュ』にもノートル・ダム教会と書かれている。この教会は以前にも紹介したが13世紀に作られたゴシックの建造物である。私たちがなぜこの教会を目指したかというと、この教会にはミケランジェロの『聖母子像』があり主祭壇とそれに続くパイプオルガンも必見と日本のガイドブックに書かれていたからである。
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(ミケランジェロの『聖母子像』)
 残念ながらフラッシュなしの撮影のため暗くてよく見えないので、ここで購入したガイドブックから紹介しよう。
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(ミケランジェロの『聖母子像』 ガイドブックより)
 ガイドブックによると、「多くの秘蔵品の喪失にもかかわらず、ノートル・ダム教会には素晴らしい芸術作品が残っている。・・・14世紀ミケランジェロ作の素晴らしいカララ産白大理石の彫像<ノートル・ダムと幼児>がある。これはブルージュの商人モスクーンによって、1506年購入された作品で、教会に寄贈されたものである。この有名な芸術家の作品として、イタリア外で見られる数少ない作品である。」と書かれている。
 教会内部も暗くてよく見えなかったので、これもガイドブックから紹介しよう。
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(教会内部 ガイドブックより)
 ガイドブックによると、「中央身廊を見ることによって、五つの身廊を持つこの教会の異なった建築様式を確認できる。聖職者席の上に、この教会における1468年の金羊毛騎士団の第二次教会参事会に参加した30人の騎士達の紋章が見られる。内陣は錬鉄の柵によって閉ざされており、熱狂的なキリスト十字架像(1594年)が聖障(1722年)の上にかかっている。そして、使徒の像が、大きな燭台と共に立っている。これは1618年の作である。柏の木で彫刻された司教座(1743年)はヤン・アントーヌ;ガロメインヌの図により作られたものである。」と書かれている。
 内陣にはブルゴーニュ公国のシャルル・テメレールとその娘のマリーの霊廟があった。
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(シャルル・テメレールの霊廟)
 ガイドブックによると、「彼はブルゴーニュのマリーの父親である。この霊廟はフィリップ3世によって支払われた。彼の姉妹の霊廟をコピーしたもので、ルネッサンス様式である。ブロンズの部分はJ.ヨングリックの作で、石の彫刻の部分はJ.アルツとJ.ドゥ・スメッツの作である。シャルル・テメレールはナンシーの戦いで1477年に死亡した。」と書かれている。
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(古いパイプオルガン)
 聖母教会を見学した後、集合時間にまだ余裕があったので私たち夫婦はブルージュの町を散策した。聖母教会のすぐそばの建物の壁に「トーマス・モア」の絵と文字を見つけた。
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(トーマス・モアの絵と文字)
 後で調べてみると、オランダ語で16世紀にトマス・モアはこの建物に数回訪問していたと書かれている。彼はイギリスの思想家、法律家、さらに官僚で最高位の大法官に就任した人物である。彼は『ユートピア』という作品で当時のイギリス社会を風刺し、「昔の羊はおとなしい動物であったが、今では人間を食べる。」という表現を使って、地主達が羊毛を輸出するために小作人達を土地から追い出した「囲い込み」(エンクロージャー)を批判した作品を書いている。私の世界史の授業で、「囲い込み」(エンクロージャー)を教えるときには必ず彼の『ユートピア』という作品を使うので、彼は私にとって大変馴染みのある人物である。
 ところで、ブルージュはベルギーなのになぜオランダ語で書かれているのか、実はベルギーにはベルギー語がなく、オランダ語とフランス語が使われている。
 町を散策しているとたくさんの旅行者を見かけた。
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(大勢の観光客)
 後で現地ガイドの古賀さんに聞いてみたが、ブルージュを訪れる外国人で多いのはイギリス人、ドイツ人、アメリカ人、日本人である。
 散策の途中、私たちと同じように運河をクルージングしているボートを見かけた。
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(運河をクルージングしているボート)
 この日は子ども達のための催し物が公園で行われていた。
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(子供のための催し物)
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(催し物が行われている公園)
 
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by YAMATAKE1949 | 2016-05-07 12:45 | 旅行記(海外) | Comments(0)