第41回日本史講座のまとめ② (農村の荒廃と藩政改革)

2 農村の荒廃と藩政改革
1) 農村の荒廃
 天明の飢饉後、東北や北陸、北関東の村では人口が激減して耕地が荒廃していった。このため年貢収納量が大幅に減少したため、多くの藩が極端な財政難に陥った。
2) 藩政改革
 諸藩では、年貢増徴と殖産興業の推進、それにもとづく専売制の強化によって財政難の打開につとめ、農村を再編して農民層の分解を防止しようとした。熊本藩主細川重賢(しげかた)は有能の士を抜てきして要職にすえ、職制の整備、財政の緊縮、農村の復興、藩学時習館の設立など広汎な改革を断行して名君と讃えられ、松江藩主松平治鄕(はるさと)も農政振興・財政緊縮につとめ、人参・陶器・紙・蝋の生産などの殖産興業にもめざましい成果をあげた。
 東北諸藩にも名君があらわれ、商業資本と結びついて特産物を創出し、専売制を強化して財政難をきりぬけようとした。なかでも米沢藩主上杉治憲(はるのり)は藩学興譲館(こうじょうかん)の開設、農業及び国産の奨励、門閥勢力の排斥などに功績をあげて名君と称された。とくに養蚕・製糸を盛んにして藩の財政難を救った。秋田藩主佐竹義和(よしまさ)は、養蚕・織物・材木・鉱山その他の国産奨励、職制整備、藩学明徳館(めいとくかん)の設立などの業績を残した。専売強化と藩学の設立が盛んに行われているのもこの時期の特徴であるが、藩政を支え、富国強兵の実をあげるための人材育成に力が入れられたことが分かる。
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(東京法令「日本史のアーカイブ」より)
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(三省堂「日本史B」より)
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by YAMATAKE1949 | 2016-06-21 08:44 | 日本史講座 | Comments(0)