第57回日本史講座のまとめ③(ポーツマス条約・韓国の保護国化)

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(東京書籍「図説日本史」より)
3)ポーツマス条約
 戦争を継続できなくなった日本と、第一ロシア革命により苦しい立場に立たされたロシアとの調停に乗り出したのは、満州進出をねらうセオドア=ローズヴェルト米大統領であった。1905年9月、アメリカのポーツマスで講和会議がもたれ、日本全権小村寿太郎とロシア全権ウィッテとの間でポーツマス条約が結ばれた。この条約では、①韓国における日本の優先権を認めること、②ロシアは満州を清に返還し、旅順・大連の租借権と南満州の鉄道の利権を日本に譲ること、③北緯50度以南の樺太を日本に譲ること、④沿海州・カムチャッカ半島の漁業権を日本に認めること、などをロシアに認めさせた。
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(東京書籍「図説日本史」より)
 ネットで調べてみると、この資料の話は全くの間違いであることが分かった。そもそも「東郷ビール」というものも存在しないし、存在したのは「Amiraali」(提督)ビールというもので、歴史に名を残した世界各国の提督24人を1枚のラベルに1人の肖像を描いた「Amiraali(提督/元帥の意)」シリーズのビールです。しかもこのビールが初めて売り出されたのは第2次大戦後,1970(昭和45)年のことで,日露戦争から65年後のことである。さらに浅野さんのブログには、「在日フィンランド大使館の『東郷ビール問題』についての見解(2000年)・・・冒頭で『東郷ビールなるものは実在しません。』と言い切っており,また『日露戦争(1904-05年)におけるロシアの敗北がフィンランド国家独立の誘因となったという明確な論拠を見出すことはできません.むしろ,フィンランド人は日露戦争で,ロシア側の兵士として参戦し,日本軍と交戦しています.」とも述べている. なぜこのようなデマが未だに生き続けているのか、それは日本がロシアに勝ったことが、民族の独立運動を励ましたという神話を教えたいからではないだろうか。このような神話によって、日露戦争は日本とロシアが韓国や満州をめぐる帝国主義戦争であったという本質を見失わせるものとなるであろう。
4)韓国の保護国化
 日露戦争中、日本は韓国との間で軍事基地の提供などを内容とする日韓議定書を、8月には第1次日韓協約を結んで、日本政府推薦の財政・外交顧問を採用させることを約束させ、韓国に対する事実上の支配権を獲得した。1905年には日英同盟を改定し、日本が韓国を、イギリスがインドに対する指導権を持つことを相互に承認した。また、アメリカとも桂・タフト協定を結んで、日本が韓国を、アメリカがフィリピンに対する指導権持つことを相互に承認した。そのうえで、韓国との間で第2次日韓協約を結んで外交権を奪って保護国とし、統監府を漢城(ソウル)に設置して、初代統監に伊藤博文が就任した。

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by YAMATAKE1949 | 2017-04-19 10:03 | 日本史講座 | Comments(0)