2013年 02月 02日 ( 1 )

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(東京法令「世界史のミュージアムより)
2)イギリスの諸改革
 イギリスでは、選挙権はおもに地主だけに与えられていた。産業革命で力をつけた産業資本家など都市の中産層は、選挙権を要求する運動を行い、1832年の第一次選挙法改正で選挙権を獲得した。自由主義をとなえた彼らは、国家が経済や社会生活に介入することに反対し、議会では地主たちの利益を代表する保守党と対立していた。自由党を結成した自由主義者は、1840年代には地主の利益を守る穀物法、さらに航海法を廃止させて自由貿易を実現し、19世紀後半にはグラッドストンの指導のもとでイギリスの政治を支配した。一方、保守党のディズレーリはアフリカやアジアへの進出を積極的にすすめた。19世紀後半はイギリスの繁栄の時代であり、この時代はヴィクトリア女王の名をかりてヴィクトリア時代と呼ばれる。一方、工業の発展にともなって増加していた労働者階級の利害は地主や産業資本家の利害とことなっていたので、彼らも参政権を要求したが、認められなかった。このため労働者層は普通選挙権を求める人民憲章(ピープルズ・チャーター)をつくり、議会に誓願をおこなうチャーチスト運動を展開した。自由主義体制のもとで、彼らの利益は無視され、不安定な労働条件、貧困と不衛生に悩む彼らの生活は悲惨であった。
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(浜島書店「アカデミア世界史」より)
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